製品安全

Vol.268  7月28日号「車内での製品事故」

  
 ■■■◆              2016.7.26 VOL.268
==■    ◆===========PSマガジン(製品安全情報マガジン)===========
 ■■■◆  ■■■       製品安全についての情報をお届けします。
 ■    ■                            (第2・4火曜日発行)
 ■        ■■ >>>‥‥‥‥………………………………‥‥‥‥‥>
             ■ NITE(ナイト)[独立行政法人製品評価技術基盤機構]
         ■■■                  製品安全センター
====================================================================
    レジャーシーズン真っ盛り。海や山などに向かう車中は楽しいひととき
  です。でも、車の中では気をつけたいことが多くあります。今回は、夏
  の楽しい1日を過ごすためにも、車内での製品事故を紹介します。

======================================================================
               項目一覧 
======================================================================
1.車内での製品事故

2.製品事故収集情報(7月6日~7月19日 受付 108件)

3.社告・リコール情報( 1件)

4.その他の製品安全情報
  ・平成28年度製品リコール研究部会「第1回研究部会」のご案内
  ・「R-Mapセミナー」のご案内 
  ・消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について

5.編集後記

===================================
            1.車内での製品事故
===================================

  【事例1】
    除菌剤の容器をダッシュボードの上に置いていたところ、白煙が上
    がって前が見えなくなり、ガードレールに追突して車が破損し、軽
    傷を負った。
   
   →直射日光の当たるダッシュボードの上に設置していたため、加熱さ
    れて発火したものと考えられます。取扱説明書には、「直射日光の
    当たらない所で使用する」旨の記載がありました。また、除菌剤の
    ゲル状内容物は、使用に伴い乾燥した状態でした。

  【事例2】
       使用後のライターを自動車の助手席に置いていたところ、しばらく
        して破裂し、耳鳴りがして聴覚低下になった。

   →炎天下で高温になった車内に放置されたことで、ガス蒸気圧が上昇
    し、破裂したものと考えられます。本体には「直射日光、50度以上
    の高温」を避ける旨が、警告表示されていました。

  【事例3】
    ガスカートリッジ直結型ガスこんろを車内で使用していたところ、
    ガスこんろとその周辺を破損する火災が発生した。

   →ガスこんろの上に鍋を載せて点火後、その場から離れている間に鍋
    とガスこんろが転倒し、ガスこんろの火が周囲に燃え移ってボンベ
    が過熱から爆発したもの考えられます。
 
  ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
  【事例1の注意事項】
   高温になる車内や、直射日光の当たる場所などでの使用を禁じている
   製品は多くあります。取扱説明書をよく読んで使用してください。

  【事例2の注意事項】
   高温になる車内にライターを置かないようにしてください。直射日光
   が当たって高温になりやすいダッシュボード以外でも、事例のように
   破裂事故が報告されています。

  【事例3の注意事項】
   レジャーなどで使用されることの多いガスカートリッジ直結型ガスこ
   んろは屋外専用で、屋内や車内の使用を禁じています。また、ガスこ
   んろを使用する際は、転倒しないよう平らな場所に設置してください。


  ■その他の事故事例は以下「事故情報の検索」をご活用ください。
   http://www.nite.go.jp/jiko/jikojohou/search/index.html
===================================
            2.製品事故収集情報            
===================================
  ◆◆◇     消費生活用製品の事故情報収集状況     ◇◆◆
                     (7月6日~7月19日 受付 108件) 
  NITEに通知のあった事故情報から、件数の多い製品を掲載します。

    ======================================================== 
         製品名            (事故状況と件数)
      1.衣類(パジャマ、女性用)       (破損等 15件)
     2.パソコン               (破損等 11件)
     3.電気こんろ                (火災等  8件)
     4.エアコン                  (火災等  7件)
     5.照明器具                 (火災等  4件)
    ======================================================== 
        衣類(パジャマ、女性用)は、ガスこんろを使用中に着火した
    という15件の同種事故、パソコンは内部が焼損したという11件
    の同種事故、電気こんろは使用中に感電したという6件の同種
    事故を含んでいます。

  ◇最新事故情報(これまでの受付情報もご確認いただけます)
   http://www.nite.go.jp/jiko/jikojohou/information/index.html

  ■事故情報の提供をお願いいたします。
   事故の再発防止のため、有効に活用させていただきます。
      http://www.nite.go.jp/jiko/jikojohou/shushu/index.html
===================================
              3.社告・リコール情報
===================================

  ◆三木電器産業株式会社「ヘアアイロン」         7/19(HP)
   【詳細】 http://www.onedam.jp/recall-information/

===================================
             4.その他の製品安全情報
===================================
    ◆◆◇      平成28年度製品リコール研究部会      ◇◆◆
                      「第1回研究部会」のご案内

                       一般社団法人 PL研究学会

  ◇テーマ:消費生活相談にみる製品・サービス等の事例
  消費生活専門相談員が相談窓口で受ける1件1件の相談は消費者被害の
  未然防止・拡大防止のための情報として重要な役割を持っています。
  身近な製品やサービスによる思わぬ事故や相談事例などを報告します。
  【開催日】2016年8月24日(水)14:00~16:30
  【会 場】東京都板橋区 板橋グリーンホール101号室
  【定 員】30人
  【参加費】無料(予約をお願いします)
  【詳 細】 http://aplics.org/

    ----------------------------------------------------------------
    ◆◆◇      「R-Mapセミナー」のご案内        ◇◆◆

                     一般財団法人  日本科学技術連盟

   ◇R-Map活用コース:市場措置判断
  【開催日】 2016年9月13日(火)
  【参加費】 有料(27,000円(一般)/21,600円(日科技連賛助会員))
  【会 場】日科技連・東高円寺ビル(東京メトロ・丸ノ内線東高円寺駅)

   ◇R-Map活用コース:リスクアセスメント
  【開催日】 2016年9月14日(水)~15日(木)
  【参加費】 有料(48,600円(一般)/43,200円(日科技連賛助会員))
  【会 場】日科技連・東高円寺ビル(東京メトロ・丸ノ内線東高円寺駅)

  【詳 細】 http://www.juse.or.jp/src/seminar/detail/99/21074?160726nite
    ----------------------------------------------------------------
    ◆◆◇ 消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について   ◇◆◆

                              消費者庁

  消費者庁は、消費生活用製品安全法第35条第1項の規定に基づき報告の
  あった重大製品事故について、以下のとおり公表しています。

     7/26     6件 http://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/release/pdf/160726kouhyou_1.pdf
     7/22    11件 http://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/release/pdf/160722kouhyou_1.pdf
     7/20    13件 http://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/release/pdf/160720kouhyou_2.pdf
     7/14    11件  http://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/release/pdf/160715kouhyou_1.pdf

===================================
              5.編集後記

  音楽を聴くとき、家や車内ではCDプレイヤー、外では小型のポータブル
  オーディオプレイヤーを使用してきました。しかし、最近はすべてスマ
  ートフォンですむようになりました。音楽プレイヤーやカメラ、スケジュ
  ール帳などの鞄に入っている小物がスマートフォンひとつに集約されて
  いっている気がします。

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 
                                                          
  PSマガジン配信先の紹介等PSマガジンの普及にご協力をお願い致
  します。また、社内報や広報誌、回覧板などへの掲載も歓迎致します。
                                                              
  PSマガジンに関するお問い合わせ、「その他の製品安全情報」欄へ
  掲載のご希望などがありましたら、以下のメールアドレスまでご連絡
  ください。( mailto:ps@nite.go.jp )                      
                                                             
  配信登録や解除、配信メールアドレスの変更は、下記HPからお願い
  致します。(PSマガジンのバックナンバーも掲載しています)              
   http://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/mailmagazin/index.html
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
         【編集・発行】 独立行政法人  製品評価技術基盤機構 
                 製品安全センター リスク評価広報課
                http://www.nite.go.jp/jiko/index.html


PDFファイルをご覧いただくためには、Adobe Reader(無償)が必要です。Adobe ReaderはダウンロードページGet ADOBE READER 別ウィンドウで開くよりダウンロードできます。

お問い合わせ

独立行政法人製品評価技術基盤機構 製品安全センター  製品安全広報課
TEL:06-6612-2066  FAX:06-6612-1617
住所:〒559-0034 大阪市住之江区南港北1-22-16 地図