Vol.179 10月23日号「石油ストーブによる事故」
■■■◆ 2012.10.23 Vol.179 ■ ◆========= PSマガジン(製品安全情報マガジン)========== ■■■◆ 製品安全についての情報をお届けします。 ■ ■■■ (第2・4火曜日発行) ■ ■ <等幅フォントでご覧ください> ■■ ・・・‥‥…………………………………‥‥・・・ ■ 独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE・ナイト) ■■■ 製品安全センター ====================================================================== 10月も後半になってきますと日中でも少し肌寒さを感じます。地域によっ てはすでに石油ストーブが活躍しているところもあると思います。今回は石油 ストーブによる事故をご紹介します。NITEからのお知らせでは、電気用品 安全法法令業務実施ガイド説明会の開催について、事故情報収集制度における 事故情報の調査結果について、「こんな事故にもご用心」の注意喚起ちらしの 追加などを掲載します。 ====================================================================== 項目一覧 ====================================================================== 1.製品事故収集情報 ・石油ストーブによる事故 ・消費生活用製品の事故情報収集状況(10月3日~10月16日受付122件) 2.社告・リコール情報(7件) 3.NITEからのお知らせ ・電気用品安全法法令業務実施ガイド説明会の開催について ・事故情報収集制度における事故情報の調査結果 (H24年度第2四半期調査終了分)(1/2) ・「石油ストーブによる事故の防止について」 「電源コード及び配線器具による事故の防止について」 のプレスリリース ・「こんな事故にもご用心」の注意喚起ちらしの追加 4.その他の製品安全情報 ・消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について ・2012製品安全対策シンポジウム ・「製品安全(PL対策)セミナー」 5.編集後記 =================================== 1.製品事故収集情報 =================================== ◆◆◇ 石油ストーブによる事故 ◇◆◆ ◇今回は、注意していただきたい石油ストーブによる事故事例をご紹介 します。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ (事例1)【漏れた灯油に引火】 家屋がほぼ全焼する火災が発生し、1人が軽傷を負った。 → 石油ストーブの消火を確認せず給油し、戻そうとした際に、給油 タンクのネジ式キャップが完全に締まっていなかったため、灯油 がこぼれて石油ストーブにかかり、火災に至ったものと推定され ます。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ (事例2)【可燃物が接触、着火】 住宅が全焼し、1人が顔などに軽いやけどを負った。居間の石油 ストーブ付近が燃えていた。 → 風にあおられたカーテンが近くにあった石油ストーブに接触・着 火し、火災に至ったものと推定されます。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ◇事例1のように、消火していない石油ストーブへの給油は火災に至る ことがあります。給油する際は、完全にストーブの火が消えたことを 確認し、カートリッジタンクのふたを完全に締めてください。 ◇事例2のように、石油ストーブの近くに可燃物がありますと火災に至 ることがあります。可燃物の近くで使用しないでください。 ---------------------------------------------------------------- ◆◆◇ 消費生活用製品の事故情報収集状況 ◇◆◆ (10月3日~10月16日受付122件) NITEに通知のあった事故情報から、収集件数の多い製品を掲載しま す。 製品名 (事故状況と件数) ===================================================== 1.配線器具(延長コード) (火災等21件) 2.電気冷温水給湯器 (破損等18件) 3.ガスこんろ (火災等7件) 4.バッテリー (破損等5件) 5.ガスふろがま (破損等3件) 配線器具(延長コード)マルチタップのスイッチ操作時に、スイッチつ まみが脱落した事故等で、電気冷温水給湯器は発煙した事故等です。 ◇過去の受付事故情報 http://www.nite.go.jp/jiko/sokuho/index20.html ◇調査が終了した事故情報の事故原因や再発防止措置などの検索 http://www.jiko.nite.go.jp/php/jiko/index.html ◇事業者、消費生活センター、地方自治体、病院等の皆さま、事故情報 をご提供ください。 http://www.nite.go.jp/jiko/index10.html (Word版・PDF版) =================================== 2.社告・リコール情報 =================================== ◆(製造・販売)三洋電機株式会社 (製造・販売)松下電器産業株式会社(現パナソニック株式会社) 「液晶プロジェクター」(HP) (2012/10/17) 当製品において、一部の製品におきまして、電源コードのコネクタ内部 の絶縁劣化により、発煙・発火に至る可能性があることが判明。(電源 コードを無料にて交換・回収) 【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/shakoku_index/2012101701.html ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ◆(販売元)日本エー・アイ・シー株式会社 (製造元)株式会社千石 「石油ファンヒーター」(新聞) (2012/10/9) 当製品において、運転ボタンの押し込み不足があると、本体内部が過熱 し、発煙や床面を焦がすおそれがあることが判明。(無償点検・修理) (2011年8月1日にホームページ上で行った社告の再社告) 【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/shakoku_index/2012100901.html ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ◆ゼータトレーディング有限会社 「自転車用ブレーキ」(HP) (2012/10/5) 当製品において、ブリッジ部分の強度不足のため、使用中に亀裂が入り、 事故や怪我のおそれのあることが判明。(回収、対策済み部品と無償交 換) 【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/shakoku_index/2012100502.html ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ◆株式会社スイデン 「扇風機」(HP) (2012/10/5) 当製品の一部において、製品の頭部(ハネ・ガード部分)を支えるネッ ク部分に亀裂が生じたり折れたりする不具合品が混入している可能性が あることが判明。。(無償交換(代替品)) 【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/shakoku_index/2012100501.html ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ◆グローブライド株式会社 「リチウムバッテリー」(HP) (2012/10/1) 当製品において、長年のご使用のなかで本体ケースにひび割れが生じ、 内部に水分が浸入した場合、「内蔵電池」や「回路」においてショート (短絡)が発生し、そのまま使用した場合、発熱またはごくまれに発火 にいたる可能性があることが判明。(注意喚起) 【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/shakoku_index/2012100101.html ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ◆株式会社 岩井商会 「自転車用フロントフォーク」(HP) (2012/9/28) 当製品のフロントフォークにおいて、溶接の不具合があり接合部に亀裂 が入り破断する恐れがある事が判明。(無償交換(フロントフォーク)) 【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/shakoku_index/2012092801.html ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ◆パナソニック ポリテクノロジー株式会社 「自転車用タイヤ」(HP) (2012/9/25) 当製品の一部ロットで、リムテープの接着用に塗布している糊ゴムの着 量にばらつきが生じたためにリムテープの接着力が低く、リムテープの はがれが発生する可能性があることが判明。(無償交換(代替品)) 【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/shakoku_index/2012092501.html ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ◇過去1年間の社告・リコール情報 http://www.nite.go.jp/jiko/index4.html ◇社告・リコール情報の検索 http://www.jiko.nite.go.jp/php/shakoku/search/index.php =================================== 3.NITEからのお知らせ =================================== ◆◆◇電気用品安全法法令業務実施ガイド説明会の開催について◇◆◆ 製造・輸入事業者をはじめ、電気用品安全法に関連する業務に従事され ている方々に対して、本ガイドに基づいた電気用品安全法に基づく法令 業務に関する説明会を開催することとなりましたのでお知らせします。 http://www.tech.nite.go.jp/standard/safety3/guide/oshirase.html ---------------------------------------------------------------- ◆◆◇事故情報収集制度における事故情報の調査結果について ◇◆◆ (H24年度第2四半期調査終了分)(1/2) NITEがこれまでに収集した事故情報に関し、調査、確認、評価を行 った上で、平成24年度第2四半期中に結論を得たものについて、品目 別に整理したものです。 http://www.nite.go.jp/jiko/reports/H24/H24_02_1.html ---------------------------------------------------------------- ◆◆◇「石油ストーブによる事故の防止について」 ◇◆◆ 「電源コード及び配線器具による事故の防止について」 のプレスリリース NITEでは、「石油ストーブによる事故の防止について」、「電源コ ード及び配線器具による事故の防止について」10月18日に注意喚起 を行いました。 http://www.nite.go.jp/jiko/press/prs12101801.html http://www.nite.go.jp/jiko/press/prs12101802.html ---------------------------------------------------------------- ◆◆◇ 注意喚起ちらしについて ◇◆◆ NITEで収集した事故情報を基に作成した注意喚起ちらしをホームペ ージに掲載しております。地域や社内回覧にご利用ください。 注意喚起ちらしの追加 ・「こんな事故にもご用心(No.39)」 内容:石油ストーブ、コードなど http://www.nite.go.jp/jiko/chirashi/data/pdf/83_goyoujin39.pdf ◇過去の注意喚起ちらしの情報 http://www.nite.go.jp/jiko/chirashi/chirashi.html =================================== 4.その他の製品安全情報 =================================== ◆◆◇ 消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について ◇◆◆ 消費者庁 消費者庁は、消費生活用製品安全法第35条第1項の規定に基づき報告 のあった重大製品事故について、以下のとおり公表しています。 10/23 http://www.caa.go.jp/safety/pdf/121023kouhyou_1.pdf 10/19 http://www.caa.go.jp/safety/pdf/121019kouhyou_1.pdf 10/16 http://www.caa.go.jp/safety/pdf/121016kouhyou_1.pdf 10/12 http://www.caa.go.jp/safety/pdf/121012kouhyou_3.pdf 10/10 http://www.caa.go.jp/safety/pdf/121010kouhyou_1.pdf ---------------------------------------------------------------- ◆◆◇ 2012製品安全対策シンポジウム ◇◆◆ 一般社団法人日本能率協会 製品に対する誤使用事例や部品材料の経年劣化による事故など、過去の 例からも予測しないところに製品事故が潜んでおります。 【副 題】製品安全への新展開:上流設計から製品安全を入れ込む 【開催日】2012年11月15日(木)~16日(金) 【参加費】有料(10,000円~) 【詳 細】 http://school.jma.or.jp/ps/ ---------------------------------------------------------------- ◆◆◇ 「製品安全(PL対策)セミナー」 ◇◆◆ NPO法人日本テクニカルデザイナーズ協会(JTDNA) 製品安全対策の整備などが着々と進んでいる中、当セミナーに大手小売 事業者の参加者が増えてきています。JTDNAでは今回はPLD(事 故発生後対策)とリコール対策をテーマにセミナーを進め、メーカー、 流通事業者、小売事業者、専門家が意見交換する場を設けています。 【開催日・詳細】 ■2012年 10月26日(金) (新潟) 詳細とお申込み >> http://goo.gl/6GR4g ■2012年 10月31日(水) (仙台) 詳細とお申込み >> http://goo.gl/mK2st 【参加費】無料(どなたでも参加できますが予約をお願いします。) =================================== 5.編集後記 =================================== 私の地元では石油ストーブが各家庭にあり、駅の構内にも古い円筒状 のものがありました。母親から頼まれてストーブの上に置いたやかん の水を補給したり、ほたてを焼いたり、アルミ箔にサツマイモを包ん で置いてみたり、みかんや雪だるまを試しに置いてみたりと、懐かし い思い出がたくさんありますが、今思うと誤使用になるのでしょう。 ・・・‥‥…………………………………………………………………‥‥・・・ PSマガジンの普及にご協力をお願いいたします。PSマガジンのご 紹介先のお知らせ、広報誌等への掲載を歓迎いたします。 このメールマガジンに関するお問い合わせ、「その他の製品安全情報」 欄へ掲載のご希望などがありましたら、以下のメールアドレスまでご 連絡ください。 ( mailto:ps@nite.go.jp ) 配信登録や解除、配信メールアドレスの変更は、下記HPからお願い いたします。(過去のPSマガジンも掲載しています) 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- 独立行政法人製品評価技術基盤機構 製品安全センター 製品安全広報課
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TEL:06-6612-2066
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