Vol.143  4月12日号「地震に伴う製品事故」
■■■◆ ■ ◆========= 製品安全情報マガジン(PSマガジン)========== ■■■◆ PSマガジンは製品安全についての情報を ■ ■■■ お届けします。 (第2・4火曜日発行) ■ ■ <等幅フォントでご覧ください> ■■ ・・・‥‥…………………………………‥‥・・・ ■ 独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE・ナイト) ■■■ 製品安全センター 製品安全調査課 http://www.jiko.nite.go.jp/ ==================2011. 4.12 Vol.143 ================== 今回は、地震に伴う製品事故事例をご紹介しています。NITEからのお知 らせでは、ちらし「リコールなど注意を呼びかけています」の追加、「身・守 りハンドブック2011」の公開についてを掲載しております。 ====================================================================== 目次 ====================================================================== 1.製品事故収集情報 ・地震に伴う製品事故 ・消費生活用製品の事故情報収集状況(3月16日~4月5日受付182件) 2.社告・リコール情報(5件) 3.NITEからのお知らせ ・「注意喚起ちらし」の追加について ・身・守りハンドブック2011を公開しました ・事故情報収集制度における事故情報の調査結果について(平成22年度第 4四半期調査終了分)(1/2) 4.関係機関の製品安全情報 ・iPod nano(第一世代)の製品事故に係るアップルジャパン株式会社から の定期報告について ・消費生活用製品の重大製品事故に係る公表済事故において、製品起因 による事故ではないと判断した案件について ・消費生活用製品の重大製品事故に係る公表済事故において、製品に起 因して生じた事故かどうか不明であると判断した案件について 経済産業省 ・マクラーレン社製ベビーカーの挟み込み事故の防止について ・消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について 消費者庁 ・誤使用による製品事故予防のリスクコミュニケーション開催のご案内 NPO法人日本テクニカルデザイナーズ協会 ・R-Mapセミナー参加者募集 財団法人日本科学技術連盟 5.編集後記 =================================== 1.製品事故収集情報 =================================== ◆◆◇ 地震に伴う製品事故 ◇◆◆ ◇今回は、ご注意いただきたい地震に伴う製品事故事例をご紹介します。 (事例1)木造住宅から出火し、住宅と物置が全焼し、隣接する林野を焼 きました。 ---------------------------------------------------------------- → ふろがま本体のバーナー部分が、当日朝の大地震の影響で外れて いたことに気づかずに、夕方、ふろを沸かそうとスイッチを入れ点 火したため、ふろがま本体との隙間からバーナーの火種がもれ周辺 の可燃物に着火し火災に至ったものと推定されます。 (事例2)鉄筋3階立ての建物の付近から出火、建物の一部を焼き、男 性が手に軽いやけどを負いました。 ---------------------------------------------------------------- → 約3年前の地震の際に延長コード上に重量物が落下して局部的に 強い力が加わったためにコードが損傷したことに被害者が気付か ずに使用したため、絶縁劣化を起こし、シュートして発火に至った と推定されます。 ◇事例1のように、地震によって、ふろがまのバーナー部分がずれることが ありますので、外観に異常がないか確認してください。事例2のように、 コードの上に重量物が落下して、コードが損傷することがありますので、 コードを点検して、傷のついたコードを使用しないでください。 ---------------------------------------------------------------- ◆◆◇ 消費生活用製品の事故情報収集状況 ◇◆◆ (3月16日~4月5日 受付182件) NITEに通知のあった事故の傾向をみるために、上記期間内で収集件数の多 い5製品を掲載しています。なお、事故原因については現在調査中です。 製品名 (事故状況と件数) ================================================ 1.自転車用幼児座席 (軽傷等12件) 2.片手なべ (火傷等10件) 包丁 (破損等10件) 4.ガスふろがま (火災等 7件) 電気スト-ブ (火災等 7件) 片手なべは、片手なべの取っ手が折れ、湯がかかって指にやけどを負 った等の事故、包丁は刃の根元部分にひびが入った事故で、ともに昨年 以前に発生した事故をまとめて報告されました。 最近1週間に受付をした事故情報について毎週金曜日に以下のNITEホーム ページで公表しています。 → http://www.nite.go.jp/jiko/sokuho/index20.html =================================== 2.社告・リコール情報 =================================== ◇株式会社ベストコ(製造)/イズミヤ株式会社(販売)「片手鍋(取っ手)」(新聞) (2011/4/6)(回収(交換または返金))当製品において、樹脂製「取っ手」が使 用中に破損する可能性があることが判明。 【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/shakoku_index/2011040601.html ◇株式会社StrapyaNext「充電器」(HP)(2011/3/28)(回収(返金)) 当製品において、発火事故が1件発生。 【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/shakoku_index/2011032801.html ◇株式会社テスコム(販売)/株式会社永泰産業(輸入)「IH調理器(電磁調理器)」 (HP)(2011/3/18)(注意喚起及び無償点検(修理))当製品の一部において、電 気部品の不良等複合要因により、エラー表示のまま放置された場合、まれに 事故につながる可能性があることが判明。 【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/shakoku_index/2011031801.html ◇ヤマハ株式会社(配布)/オンワード商事株式会社(輸入)「ショルダーバッグ」 (HP)(2011/3/10)(無償点検(補修))当製品において、ベルトにつけられた部品 の突起により、擦り傷を負うおそれがあることが判明。 【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/shakoku_index/2011031001.html ◇住商インテリアインターナショナル株式会社(輸入)/株式会社良品計画(販売) 「椅子(オットマン付)」(HP)(2011/3/8)(無償提供:(パーツ(フェルト):受 付開始予定は2011年4月7日)当製品において、オットマンの板が落下し、使用 者が怪我をするという事故が発生 【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/shakoku_index/2011030801.html ■NITE社告・リコール情報のページ■ 【過去1年間の社告・リコール情報】 http://www.nite.go.jp/jiko/index4.html 【社告・リコール情報の検索】 http://www.jiko.nite.go.jp/php/shakoku/search/index.php =================================== 3.NITEからのお知らせ =================================== ◆◆◇ 注意喚起ちらしの追加について ◇◆◆ NITEで収集した事故情報を基に作成した注意喚起ちらしをホームページ に掲載しております。ダウンロードできますので、地域や社内回覧にご利 用ください。白黒印刷にも対応しております。 注意喚起ちらし追加 2011.4.12 リコールなど注意を呼びかけています(20) http://www.nite.go.jp/jiko/chirashi/data/pdf/42_recall20.pdf 内容:コーヒーメーカー、AC充電器 注意喚起ちらしのホームページ http://www.nite.go.jp/jiko/chirashi/chirashi.html ◆◆◇ 身・守りハンドブック2011を公開しました ◇◆◆ 誤った使用方法や不注意による製品事故事例を紹介し、製品と安全につ きあうための心構えをまとめた「製品事故から身を守るために<身・守り ハンドブック2010>(本文44ページ)」を2011年度版として改訂しました。 【ダウンロード】 http://www.nite.go.jp/jiko/handbook/goshiyou_handbook.pdf ◆◆◇ 事故情報収集制度における事故情報の調査結果について ◇◆◆ (平成22年度第4四半期調査終了分) (1/2) 【詳細】(1/2) http://www.nite.go.jp/jiko/reports/H22/H22_04_1.html =================================== 4.関係機関の製品安全情報 =================================== ◆◆◇iPod nano(第一世代)の製品事故に係るアップルジャパン◇◆◆ 株式会社からの定期報告について 経済産業省(2011/4/5) 【詳細】 http://www.meti.go.jp/product_safety/download/kouhyou110405_2.pdf ◆◆◇消費生活用製品の重大製品事故に係る公表済事故において、◇◆◆ 製品起因による事故ではないと判断した案件について 経済産業省(2011/3/24) 【詳細】 http://www.meti.go.jp/product_safety/policy/22daisanshaiinnkai/hijyudai_110324.pdf ◆◆◇消費生活用製品の重大製品事故に係る公表済事故において、◇◆◆ 製品に起因して生じた事故かどうか不明であると判断した 案件について 経済産業省(2011/3/24) 【詳細】 http://www.meti.go.jp/product_safety/policy/22daisanshaiinnkai/fumei_110324.pdf ◆◆◇ マクラーレン社製ベビーカーの挟み込み事故の防止 ◇◆◆ について 消費者庁(2011/3/31) 【詳細】 http://www.caa.go.jp/adjustments/pdf/110331adjustments_1.pdf ◆◆◇ 消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について ◇◆◆ 消費者庁は、消費生活用製品安全法第35条第1項の規定に基づき報告のあっ た重大製品事故について、以下のとおり公表しています。 4/12 http://www.caa.go.jp/safety/pdf/110412kouhyou_3.pdf 4/ 7 http://www.caa.go.jp/safety/pdf/110408kouhyou_1.pdf 4/ 5 http://www.caa.go.jp/safety/pdf/110405kouhyou_1.pdf 4/ 1 http://www.caa.go.jp/safety/pdf/110401kouhyou_1.pdf 3/29 http://www.caa.go.jp/safety/pdf/110329kouhyou_1.pdf 3/25 http://www.caa.go.jp/safety/pdf/110325kouhyou_4.pdf 3/23 http://www.caa.go.jp/safety/pdf/110323kouhyou_1.pdf ---------------------------------------------------------------- ◆◆◇ 誤使用による製品事故予防の ◇◆◆ リスクコミュニケーション開催のご案内 NPO法人日本テクニカルデザイナーズ協会(JTDNA) JTDNAでは、4月15日に「誤使用による製品事故」をテーマにしたシンポ ジウムを東京板橋にて開催いたします。お問い合わせは、下記のホームペ ージをご覧ください。 【詳細】 http://secretariat.web3plus.net/modules/wordpress/index.php?p=79 ---------------------------------------------------------------- ◆◆◇ R-Mapセミナー参加者募集 ◇◆◆ 財団法人日本科学技術連盟 後援 経済産業省 日科技連では、設計段階から出荷後に至るまでの「全然ライフサイクル に対応した製品安全リスクマネジメント手法」であるR-Map関連講座 を体系化して、開催しています。R-Mapによるリスクアセスメントを 『知る』・『わかる』・『使う』セミナーとして、ご活用ください。 ≪“ 知る ”≫------------------------------------------ ■はじめてのR-Map半日コース■ 【経済産業省後援】 □はじめてR-Mapを学ぶ方に最適な入門コース。 □製品販売後のリスク評価を中心にR-Map活用事例を説明します。 ◆開催日:2011年5月19日(木) 13:00~17:00 ◆会 場:日科技連 東高円寺ビル(東京メトロ・丸ノ内線「東高円寺」駅) ◆参加費:有料 【詳 細】http://www.juse.or.jp/seminar/16073/?110412re ≪“ わかる ”≫------------------------------------------ ■R-Mapを活用したリスクアセスメント1日コース■ 『経済産業省後援』 □事前評価段階でリスクを「見える化」できるR-Map手法を1日で学べます。 □開発段階でのリスクアセスメント方法とポイントを学べます。 ◆開催日:2011年5月20日(金) ◆会 場:日科技連 東高円寺ビル(東京メトロ・丸ノ内線「東高円寺」駅) ◆参加費:有料 【詳 細】http://www.juse.or.jp/seminar/16074/?110412re ≪“ 使う ”≫------------------------------------------ ■R-Mapを活用した製品安全実践2日間コース■ 【経済産業省後援】 □R-Map手法を実践的に使いこなすことができるようになります。 □技術者にとって必要な「リスクアセスメント」「製品安全技術(PSE)」が 理解できます。 ◆開催日:2011年9月7日(水)~8日(木) ◆会 場:日科技連 東高円寺ビル(東京メトロ・丸ノ内線「東高円寺」駅) ◆参加費:有料 【詳 細】http://www.juse.or.jp/seminar/16075/?110412re =================================== 5.編集後記 =================================== 4月21日から公開講座「製品安全対策の基礎知識」が始まります。 講師・事務局ともども、製品安全をわかりやすく伝えるよう頑張っていきたい と思います。 ・・・‥‥…………………………………………………………………‥‥・・・ ◇事故情報の検索 NITEのHPでは、調査が終了した事故情報を検索できます。 http://www.jiko.nite.go.jp/php/jiko/index.html ◇事業者、消費生活センター、地方自治体等からの製品事故情報をご提供く ださい。 NITEでは、暮らしの中で起こった製品の事故情報を集めて調査し、その結 果を公表して製品事故の未然・再発防止に役立てています。 通知様式等は以下のホームページをご覧ください。 【通知様式】 http://www.nite.go.jp/jiko/index10.html (Word版・PDF版) 【送付先】 mailto:jiko@nite.go.jp Fax 06-6946-7280 【問い合わせ先】 mailto:jiko@nite.go.jp ・・・‥‥…………………………………………………………………‥‥・・・ ※このメールマガジンは配信登録いただいたメールアドレスに配信しています。 間違えて配信されていましたら、お手数ですが、以下のメールアドレスまでご 連絡ください。( mailto:ps@nite.go.jp ) このメールマガジンに関するお問い合わせ、転載のご要望等は、以下のメー ルアドレスまでお願いいたします。( mailto:ps@nite.go.jp ) 「関係機関の製品安全情報」欄へ掲載のご希望がありましたら、以下のメー ルアドレスあてにご相談ください。対象は製品安全に関連する情報です。 ( mailto:ps@nite.go.jp ) 配信の登録解除・配信メールアドレスの変更はこちらから http://www.nite.go.jp/jiko/psm/index.html ・・・‥‥…………………………………………………………………‥‥・・・ 【編集・発行】 独立行政法人製品評価技術基盤機構 製品安全センター 製品安全調査課
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- 独立行政法人製品評価技術基盤機構 製品安全センター 製品安全広報課
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