化学物質管理

化学物質のリスク評価について-よりよく理解するために-2

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リスク評価の考え方

化学物質のリスク評価は、動物試験などの有害性評価により求められた"この量以下ならば病気などの有害な影響が出ない最大量(閾値[いきち](※3):無毒性量といいます))"と暴露評価により求められたと暴露評価を行って求められた"推定された暴露量"の大小を比較することにより行います。

※3 「発がん性の評価の仕方と閾値」を御参照ください。

なお、暴露量は、大気から呼吸により化学物質を取り入れる量または体内へ取り入れた量の総和、摂取量は食物や水から口を経由して化学物質を取り入れる量をいうことが一般的です。

リスク評価の考え方を示したグラフ

例えば、

無毒性量 10mg/kg/日
推定された暴露量 1mg/ kg/日

のように、推定された暴露量無毒性量より少ない場合は、悪い影響はありません(図1-1)。

一方、

無毒性量 10mg/kg/日
推定された暴露量 30mg/ kg/日

のように、推定された暴露量無毒性量より多い場合は、悪い影響が出る可能性があります(図1-2)。

毒性の強さと暴露量の関係と、リスクの大きさを示した図

すなわち、毒性の強い(無毒性量が小さい)化学物質であっても、暴露量(摂取量)が無毒性量より少ない場合は悪い影響はありません(図2-1)。逆に、毒性の弱い(無毒性量が大きい)化学物質であっても、暴露量(摂取量)が無毒性量より多い場合は悪い影響が出る可能性があります(図2-2)。

これが、「リスク評価」の考え方です。

「リスク」評価の考え方をネズミを使って説明したイラスト

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