化学物質管理

日本製紙株式会社 東松山事業所 環境コミュニケーション(平成30年度)

日本製紙株式会社 東松山事業所 環境コミュニケーション

<平成30年度に実施した代表的なリスクコミュニケーション活動事例>
名称 日本製紙株式会社 東松山事業所 環境コミュニケーション
実施日時 平成30年11月10日(火) 10:00~12:00
目的 地域住民の皆様や行政に対し当事業所の生産活動や安全・環境への取組みを公開し、透明性と事業活動への理解を得る。
場所 日本製紙株式会社東松山事業所 事務棟大会議室  東松山市東平1551
実施主体 日本製紙株式会社東松山事業所
規模・参加者構成 東平町内会関係者(会長以下3名)、東平新田自治会1名、中山自治会(会長以下2名)
埼玉県環境部大気環境課 化学物質担当、東松山市環境産業部環境保全課、東松山市平野市民活動センター
東松山事業所(事業所長、技術環境室3名、製造課、工務課、事務課2名)
実施内容
  • 10時00分 ご挨拶、参加者ご紹介 など
  • 10時10分 講演「化学物質と私たちのくらし」 埼玉県環境部 大気環境課
  • 10時25分 事業所紹介(DVD上映)
  • 10時40分 「環境、防災の取り組みについて」 東松山事業所 技術環境室長
  • 11時00分 事業所見学
  • 11時40分 質疑応答、意見交換など
  • 12時00分 閉会
説明内容(予稿集以外で特筆すべき事項) ① 埼玉県庁から化学物質のリスクについて資料とパワポで説明があった。
  • 化学物質についての説明 危険性と有用性を理解して、適切に管理して使うことが大切。
  • 化学物質についてのリスクについての説明(有害性と暴露量のグラフ。毒物と食塩の比較)
  • リスクを管理することとは何か。暴露を少なくすることの大事さ。
  • 化学物質を買うとき(必要性、環境負荷の少なさ)、使うとき(注意書きを守る)、捨てるとき(分別、リサイクル)に注意すべきこと。
  • 化管法の説明。工場で使用されている化学物質について、国に排出量を報告する。国で集計され公表される。事業所からどのくらい排出されているのか知ることができる。
  • 環境コミュニケーションの位置づけ、双方向性、相互理解の説明。
  • 埼玉県の排出量の推移は事業所から43,100トンから11,300トンの7割減である。
④ 事業所の環境影響の説明
  • 化学物質を管理すべき設備を明示した環境影響全体図(原材料、塗工設備(コータ)、ボイラ、排煙、VOC、処理水)について説明があった。
  • PRTRデータについて、塗料に使用されるトルエン等の使用量、排出量の説明があった。
  • 産業廃棄物の運搬・処理委託先の管理(現地監査等)について説明があった。
  • 緊急事態対応訓練(有機溶媒の漏洩を想定、転倒によって流出、工場の敷地内に留めることが最優先)
⑤ 事業所見学は以下の順序であった。
  • コータ建屋→ボイラ→燃焼無害化装置→酢酸エチルとメタノールタンク(防液堤)→保管庫→検査室→研究所→クリーンルーム
参加者からの質疑
  • トルエンの使用量と排出量が増えた理由は何か?
  • 他の製品に比べてトルエンのみ多い理由は何か?
  • 保管量はどのくらいか?
  • 工場の従業員数はどのくらいか?
  • ISOの目標値が例年高くなっていて大変ではないか?
  • 地震の対策はわかった。台風はどうか?
  • 6年半の無事故無違反が継続している。日本製紙は安心できる会社である。
特徴的な取組 化学物質を管理すべき設備を明示した環境影響全体図は化学物質のフローがわかりやすい。また、トルエンの使用量、排出量が説明されており、化学物質に係る地域対話として内容は適切であった。
開催案内の方法 経年的に行われており、自治会長への直接の声掛け
当日参加者に準備したもの
  • 化学物質と私たちのくらし(埼玉県資料)
  • 日本製紙グループCSR報告書、東松山事業所サイトレポート
  • お茶
リスクコミュニケーション活動の公表状況 今回で6回目の開催であり、2014年以降は毎年実施。
  • ※ご利用上の注意: 本サイト上の内容、成果物等を引用する際には、引用元を明記の上、ご使用ください。

お問い合わせ

独立行政法人製品評価技術基盤機構 化学物質管理センター
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