化学物質管理

日本製紙クレシアにおける事例(平成30年度)

日本製紙クレシアにおける事例

<平成30年度に実施したリスクコミュニケーション活動事例>
名称 第5回環境コミュニケーション会議
実施日時 平成30年6月14日(木)10:00~12:30
目的 環境対策及び安全対策に関する説明を行い住民の皆様からご意見を戴くことで、より良い工場運営に役立てる
場所 〒340-8611 埼玉県草加市松江四丁目2-16
実施主体 日本製紙クレシア株式会社 品質環境管理室
規模・参加者構成
  • 地域住民(23名自治会長等)
  • 埼玉県環境部大気環境課1名:越谷環境管理事務所(3名)
  • 草加市役所1名、自社15名
実施内容
  • 10:00~10:30 開会・工場長挨拶、出席者挨拶、紹介等
  • 10:30~10:55 工場概要、環境管理状況、安全防災状況の説明
  • 10:55~11:05 休憩
  • 11:05~12:05 工場視察
  • 12:05~12:15 意見交換(質疑応答)
  • 12:15~12:25 感想講評
  • 12:25~12:30 工場長代理挨拶
説明内容 参加者の自己紹介から(一部)
  • 【工場長】10月に騒音苦情があったのでその対策についてのちほど説明する。
  • 【草加市役所】公害苦情に関しては、まだまだ工場からの苦情が多いので、コミュニケーションが大事。漠然とした不安感が苦情の元。リスコミの継続的な実施が安心感につながる。苦情も減るのではないか。
東京工場の概要と環境管理状況をパワポにて説明。
  • 飲料用紙容器からパルプ分を取り出した原料(MSF:ミルクカートンセカンダリファイバー)を用いて生産した環境対応製品の製造や同時に発生するポリフィルム片からペレット(RPF:固形化燃料)や再生プラスチック原料を製造していることの紹介。
  • 排水からはベーススラッジ(微細な紙繊維)を回収し、段ボール原料への再利用を検討している。
  • FSC-CoC認証(適切に管理された木材の利用)の取得。
  • 排水処理については、昨年11月古綾瀬川の着色案件(他事業所が原因)に関連して説明があった。油膜検知器を設置し、緊急時には生産設備の停止、排水ゲートの遮断、放流の停止などの対応。
  • 騒音についてはペレット製造設備の防音対策。
  • 薬品、油漏洩防止対策として、防液提、油膜検知器の設置。
  • タンク等にGHSの表示。
  • 排水、大気 騒音、廃棄物については図表を用い数値説明を行っている。
  • 化学物質管理に関連した説明資料に、名称と購入量、用途を明示している。
  • PRTR制度の対象物質については、物質名、使用量、取扱量を明示している。
  • 騒音苦情(フォークリフト作業)について、詳細な原因と対策についての説明があった。
工場見学 3班に分けて、以下の工程を見学。
  • 原料(飲料用紙容器・パルプ)置場、薬品タンク、防液堤、廃棄物保管場所
  • RPF製造設備、ペレット化設備
  • 排水処理設備(沈殿池、ベーススラッジ移送配管設置予定箇所、最終放流口、排水監視装置)
  • 生産工程(抄紙機、ティシューペーパー加工機、トイレットペーパー加工機)
感想講評
  • 古綾瀬川の着色案件に関する日本製紙クレシアからの質問に埼玉県から回答。
  • 行政指導や工場立ち入りを行い、改善命令を出した。対象工場から既に回答済み。改善命令に基づき再発防止策を確認しているので今後も監視は行っていく。
  • 苦情もなく、環境については問題ない。振動についても対策の連絡が来るし、よくして戴いている。防災(地震火災)時の対応をちゃんとしてほしい。他の心配はない。(町会)
  • 町のお祭りへの対応など協力いただいている。騒音についてもFAXをすぐくれた。地域の安全に配慮してくれている。地震など自然災害については、地域住民と連携して対応したい。(町会)
  • 社協の会長をしており、施設研修の企画が年に1回ある。工場見学の相談をさせてほしい。地域の貢献によろしくお願いします。(町会)
  • 防災、環境対策への御礼。厳しい水質協定に対応いただいている。取組の継続でメリットがある。どのような操業をしているのか、中身が分かって安心している。(草加市)
  • 平成14年度から、環境コミュニケーションを普及している。苦情についてすぐにできることを講じて説明している、素晴らししいこと。次回は地震と火災の対応について説明があるとよい。(埼玉県)
参加者からの質疑 意見交換(質疑応答)
  • 牛乳パックとバージンパルプの割合は?
  • 熱帯雨林の伐採について、日本製紙の取り組みについて教えてほしい。
  • 古い商品の展示(遺産として)もしてほしい。
  • 古綾瀬川の着色案件について、県から情報提供が欲しい(日本製紙から県へ)
特徴的な取組 埼玉県環境コミュニケーションの一環として行われている。化学物質管理については、化学物質名、取扱量、使用量、用途が配布資料に明記され、十分な情報提供が行われている。昨年11月に古綾瀬川で起こった河川水の着色事故(他事業所が原因)の経緯について、企業側から県に質問があるなど、事業者、住民、行政が対等な立場で意見交換を行った好事例である。
開催案内の方法
  • FAX・自治会長様宅訪問による案内(自治会)
  • メール・郵送による案内(行政)
当日参加者に準備したもの
  • 説明用パワポ資料
  • 手土産(当社製品)
  • 飲料
  • 昼食
リスクコミュニケーション活動の公表状況 http://www.pref.saitama.lg.jp/a0504/kankomi/kaisaijigyosyo.html
リスクコミュニケーション活動を継続する
理由・効果
化学会社としての環境への取組み並びに安全への取組みを地域の方々にご理解頂き、良好な相互関係の構築をはかるものです。
<事業者情報>
会社情報 https://www.crecia.co.jp/corporate/
環境報告書等の情報 http://www.nipponpapergroup.com/csr/
*日本製紙グループとして
所在地 埼玉県草加市松江四丁目2-16
立地 工業専用地域
主たる業種 パルプ・紙・紙加工品製造業
主たる製品 ティシューペーパー、トイレットペーパー、業務用ハンドタオル
法人番号 5010001124973
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